webデザイナーという仕事について考えたこと

考えたこと

webデザイナーという仕事に疑問が芽生えた瞬間

私の仕事は世間的には“webデザイナー”という肩書きです。
いや、デザインだけじゃなくて色々やるから“web制作者”の方が近いのかな?
小さな会社に所属しているので、やることは多岐に渡っています。
“デザイン”の仕事はむしろ少なくて、請け負っている通販サイトの更新や発送業務、見積もりや提案書の作成、請求業務、お客さんからの細かな修正に対応したり…とまあいわゆる“webに関連する雑仕事”もかなり多い状況です。

 

そんな中でも、たまに会社のサイトに新規の問い合わせが入ります。
相手の方はウェブやインターネットに関していかにも“素人さん”な感じで、色々と質問攻めにされます。

「大体いくらくらいで作れるんですか?(そんなのすぐに答えられるわけがない)」「ぱぱっと安く作れるんですか?(そんなわけがない)」「これと同じ感じのサイトにしたいんですけど…(本当にそんな安易なオーダーでいいの?)」という感じ。

 

そういった話が延々と続くこともあります。
知識のない人を相手にするのって正直しんどく、最初からこんな感じでスムーズに行くのかなあ…なんて一抹の不安を感じつつも、無下に断るわけにもいかず、とりあえずは丁寧に耳を傾けるけれど。

そんな状況にモヤモヤすることもありました。

web制作会社の置かれている現状

近頃は、ワードプレスやWIXなど、誰でも手軽にwebサイトを作れるサービスが登場しました。またSNSの発展でそもそもwebサイト自体がそこまで必須でなかったりして、webにかけられる予算はどんどん安くなっています。
大体ワードプレスを入れて無料で配布されているテーマなんかをインストールしたら、サイトっぽいものは結構簡単に作れてしまう。
そんなノウハウがネットのあちこちに落ちているから、自分でそういった情報を検索できるような人は、webに関する専門的な知識なんてなくても、サクッとサイト丸ごと作れてしまうことも。
だから最近は、10万円〜くらいの安い単価で受けてしまうフリーランサー層と、100万円単位で受注する大手系web制作会社に二分しているのではないかな?と思います。その中間層くらいに位置するのが、うちみたいな小さな“手作り系”制作会社なのかもしれません。

 

2、3人で制作や日々の更新やらを回していて、ほぼ外注を使わずコツコツと“手作り”する会社なんて、今はもう流行らないのかも。
けれど受注は取っていかないといけない。そうなると、先ほどの「素人丸出し案件」にも丁寧に応対して、手取り足取り面倒を見て、丁寧に話を聞いて、やっていかなければいけないのかーーーー

 

携帯業界の例になりますが、安いから、合理的だからと、携帯の格安プランに乗り換える層がいます。手続きはオンラインのみで、親切なサポートはない代わりに安い料金が設定されています。
そういったプランに申し込むのは、自分で情報を集めて、比較検討することのできる人たちです。

その反面、少々値段は高いかもしれないけれど、困った時にはすぐに助けてもらえて相談もできるような、“手取り足取り”なプランもやっぱり存在し続けています。そういったプランに加入する人たちは、「話を聞いてもらえること」「丁寧に優しく対応してもらえる」ことを必要としています。
つまり、価格だけを求めるのではなく、「話を聞いてもらえて、安心してサポートを受けることができる」ことの方に価値を見出す人たちがいる。

だからたとえ無料で作れるwebサービスがあっても、格安でサイトを作れるフリーランサーが溢れていても、それでOKな人たちばかりで世の中が構成されているわけではないのだと。

 

つまり私たちはこれから価格だけでない部分で勝負しようと思ったら、「とことん話を聞く」から始まって、相手の悩みや分からないことにとことん付き合っていくことが必要とされているのかもしれない。
そういう仕事って、webデザイナーと言うよりはむしろwebカウンセラー?と名乗ってもいいくらいのスタンスで仕事をしていくってことなのかもしれません。

そうひらめいた時、ずっと感じていたモヤモヤに、ようやく解が得られたような気がしました。

仕事に対する姿勢をクリアにすること

自分が取り組む仕事のあり方がすっきりすると、明日から少しだけ元気になれて、前向きにまた仕事に取り組もうって思えますよね。

だからこそ、そこがモヤモヤした時って苦しいし、仕事もやる気が出なくなってしまう。

もちろん答えなんて、なかなかそんなにすぐには出ないもの。それに人から教えられた答えじゃしっくりこなくて、自分の中から自然に出てきたものこそが、初めて「なるほど」と腹落ちするんだと思うんです。

 

じゃあどうやったら“腹落ちするような”答えを出せるんだろう?
そこは、モヤモヤするという事実にきちんと向き合って「なぜだろう?」と口に出してみたり、とことん自分の中で考え続けるしかないのかもしれません。

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