鴻上尚史さんの人生相談コラムに感銘を受けました

考えたこと

私は日常的にYahoo!ニュースをよく読みますが、ニュース記事一覧にピックアップされていた、とあるコラムが大変に面白く、夢中になってしまうくらいでした。

知っている方も多いと思いますが、鴻上尚史さんの人生相談コラムでした。dot.asahi.com

バックナンバーをインターネット上である程度読めるので、とっくに深夜を過ぎているにもかかわらず、夢中で読み耽るほどの面白さでした。

特に私の心に残ったのは、「なぜかいつも義父に荷物を持たされてしまう」お嫁さんの相談でした。

日常の愚痴とも言える、一見他愛のないような相談に対して、鴻上尚史さんが出した答えが実に深い切り口で、事態の深刻さの深淵が垣間見えるようでした。

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折しもオリンピックの森会長の発言が炎上していた真っ最中だったので、私は愕然としてしまいました。

何に愕然としたかと言うと、一見何でもないようにさえ思える個人レベルの相談事が、日本という国が未だに腹の奥底に潜ませている問題を、実に見事に描き出しているように思えたからです。

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今、全国の学校の理不尽な校則やルールについても、よくニュースで話題として上がってきています。少し前ならこういったことがわざわざニュースになることもなかったように思います。

校則の理不尽さ、無意味さについては、鴻上尚史さんも相談事の中でたびたび取り上げてきています。

驚くのは、鴻上さんが学生の頃に戦ってきた校則という無意味なルールが、この令和という現代でも学校内に存在し続け、いまだに生徒たちを封じ込めるのに力を発揮し続けているということでした。

日本の”世間”が持つ理不尽さと不条理さ

鴻上尚史さんが扱うテーマは一貫していて、それは「日本の”世間”が持つ理不尽さと不条理さ」です。

今時らしい言葉で言うと「同調圧力」と置き換えてもいいのかもしれません。

最近よく、日本はバブル後からほぼ経済成長をしていない、ということが言われますが、日本の変わらなさという点では、こういった同調圧力や社会の理不尽さという問題も全く変わっていないように思えます。

少し希望が見えてきているのは、少しずつ、そういった問題が表層化し、目に見える形になりつつあるということです。

そういえば、「うっせえわ」という楽曲が今流行しているのも、そんな変化の兆しなのかもしれません。

なぜならあの楽曲の歌詞を読むと正に、世間の沈黙の圧力に大声で抵抗するような内容が読み取れるからです。

何かが大きく変化しようとする時、ものすごい抵抗の力が生まれます。

上に書いた「うっせえわ」という楽曲へのバッシング、ここ最近炎上することの多いジェンダー問題への「過剰に反応し過ぎ」「気にし過ぎ」といった一定の人たちからの嫌悪感の表れはそういった抵抗の力なのかもしれません。

ちなみに後日談、興味を持った私は鴻上尚史さんの本を図書館でいろいろ借りて読んでみました。

特に面白い本があれば、またこちらで紹介したいと思います。

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